企業にとっての意義

対談シリーズ:企業編

中国進出企業必見!派遣前の二週間で
イヤイヤ社員をワクワク駐在員へ変身させる

大連三洋冷蔵 元副総経理 斎藤 篤氏

インタビュー:
大連三洋冷鏈元副総経理 斎藤篤氏:東北大学卒業

後、川崎重工業に入社、三洋電機に移り生産技術に従事する。1992年、日中合弁プロジェクトに参画し、設備関係の責任者として合弁交渉から工場建設までを担当する。1997年、日中合弁会社・大連三洋冷鏈の日方代表者として赴任し、生産・財務・貿易・営業など経営全般を指揮する。

合宿制語学学校ランゲッジ・ヴィレッジ代表 秋山昌広

合宿制語学学校ランゲッジ・ヴィレッジ代表 秋山昌広

一橋大学在学中にボストンに留学中滞在した下宿所にて英会話の本質を体感。そこでの体験を元に帰国後、国内留学施設であるランゲッジ・ヴィレッジを創業。英会話での成功体験に続き、中国語をまったくゼロから2週間で速習させる中国語超特急も開校し話題を呼んでいる。

中国ビジネス黎明期の合弁企業運営経験を赤裸々につづった書籍「中国式中国ビジネスの裏とオモテ」(日本実業出版社)の著者である斎藤氏と秋山が出会ったのは、斎藤氏が英語力向上のため、合宿制語学学校ランゲッジヴィレジ(LV)の英語合宿に偶然参加したときでした。そこで、秋山が斎藤氏に自ら温めていた中国語講座の計画について相談したことによって、「日本企業が本当に必要としている中国語講座」のヒントを得て作り出したのが中国語合宿講座「中国語超特急」です。

秋山:中国経済の発展に伴って多くの企業が中国進出を図っていますが、その多くが運営上の大きな問題をかかえていると聞きます。斎藤さんの会社は、成功が困難だといわれた黎明期に成功されたと伺いましたが、斎藤さんの会社の成功には特別な理由があるのでしょうか?

斎藤:成功要因としてひとつだけというのは難しいですが、あえて挙げるなら言葉の習得だと思います。赴任してから自主勉強で覚え始めた中国語ですから、とても通訳のようにはなりませんでしたが、基本的な意思疎通はできるようになりました。同時に言葉の習得を通して彼らの気持ち・文化・考え方を理解できたのが、事業の成功に繋がりました。意思疎通は通訳に任せればよい、と言う海外経営者は言葉の持つ重要さを理解していないのではないでしょうか。あなたも外国人と一緒に仕事をしているからお分かりになるでしょう。もしあなたが日々、ネイティヴ語学講師と通訳を介してコミュニケーションをとっていたとしたら、よい経営ができるわけがないと思いませんか?中国人も一緒です。

秋山:そうですね。私たちLVの日本人スタッフは、外国人講師とコミュニケーションをとるときは必ず英語でしますし、LVを運営していく上で、私たちが英語を話せないことは考えられないことです。もし通訳を通して彼らとコミュニケーションをとりながら経営をするということになればそれは、分厚い手袋をしながら、箸で米粒を拾うようなものかもしれません。

斎藤:一番大切なことは、彼らの土地で仕事をするのであれば、彼らの言葉を話し、彼らの文化に積極的に触れることが、成功させる最低の条件です。あとは、経営努力をひたすらすること。これに尽きます。あっ、LVは日本ですから彼らの土地ではないですが・・・でも国内の外国語圏ということですから、日本の土地ではなくて、彼らの土地でいいのですね(笑)。

秋山:はい、そのとおりです。(笑)斎藤さんのアドバイスをいただいて「日本企業が本当に必要としている中国語講座」がどういうものなのかを真剣に考え、中国語知識ゼロの段階からたった2週間で自信を持って中国赴任できる中国語力をつけさせる合宿講座というコンセプトで「中国語超特急」を立ち上げました。この講座についてはどう思われますか?

斎藤:正直言って、はじめて「2週間でゼロから」というフレーズを見たときは過大広告になってしまうのではないかと心配しました。私の場合、そのレベルになるまでには大変苦労しましたから。それが、たった2週間でなんてありえないと思いまして。しかし、秋山さんの説明やパンフレット等の記述からそのコンセプトとカリキュラムについて理解させていただきました。そこで、強調されていたのが、中国語を習得する上で一番重視すべき「発音」の集中特訓でした。中国語では日本語や英語と比べて発音の重要性が際立っています。たとえば外国人が日本語を話したり、日本人が英語を話すときいわゆるカタカナ発音をしても何とか理解させることは可能ですが、中国語ではニイハオやシェシェのような簡単な挨拶以外は絶対に通じません。「中国語超特急」では、最初の一週間は「発音」を完璧にすることだけにすべてのエネルギーを注ぐとされていますね。1週間といっても、LVでの1週間は他の学校の一週間とは時間数が格段に違うことは、私も英語合宿の体験者ですからよく分かっています。文字通り、朝から晩まで徹底された少人数制にて「発音」に取り組まれるようですね。それによって「発音」さえマスターしてしまえば、漢字を日本語に取り込んでいる日本人にとって中国語は他の外国人が学ぶのとは比較にならないほど楽になるのは間違いない。この「発音」に極端に集中した最初の1週間のカリキュラムを見たときに少しだけ「もしかしたら可能かも」という気持ちになりました。

秋山:さすが、斎藤さんです。そこがミソなのです。音の数を日本語と中国語で比べると日本語は「あいうえお」の50音しかありません。それに対し、中国語では400以上に上ります。しかも、それぞれの音には原則として四つの声調(イントネーション)がついていますので中国語の音は単純計算で400×4=1600以上となります。一方、文法に関しては発音に比べると非常に簡単です。しかも、中国も日本も漢字を使うという点で共通しています。日本人以外の外国人が中国語を学ぶにはまず、この漢字という複雑な記号を一つ一つマスターしなければならないというハードルがあるというのを考慮すれば、日本人にはとてつもないアドバンテージがあると思います。このことから、発音が50音しかないが、漢字を知っている日本人にとって中国語は「世界一、発音が難しく、世界一、文法が簡単な言語」と考えます。ですから、この講座で一番重要視するのは「発音」それから2週目で徹底する「会話の絶対量確保」ということになります。これは、「生活と言語の融合」をコンセプトとする合宿制だからこそ可能となることだと考えています。

斎藤:それから、日本人にとって中国語は最低6年間程度学ぶ英語と違い、基礎が全くない段階で急に必要となる可能性が高いため、カリキュラムの作成・指導方法については、英語以上の配慮が求められると思います。この点、LVの国内留学では実際の中国留学のようにいきなり中国人講師の中国語による指導とは違って、日本人講師と中国人講師のコンビネーションでキメの細かい指導が可能となる点は、特筆すべき利点だと思います。実は、大半の中国駐在員は通訳なしでは旅行はおろか食事の注文もできません。これは、完全な中国語環境にいただけでは中国語の習得ができないという事実を表していると思います。この講座では疑似中国環境の中に日本人講師だからできる指導を加えることで、語学下手の日本人には最短の上達が期待できるという本当に画期的なシステムだと考えます。私も、駐在前にこのような教育システムを受講したかったと強く思います。

秋山:その一言は本当にうれしいですね。LVの考えは、英語も中国語も言語は学問ではなく、ツールであるというものです。ですから、私たちは常に現場で努力されているビジネスマンに足りないツールをどうしたら効率的、効果的に提供できるかを考え、実現する企業でありたいと思っています。本日はどうもありがとうございました。