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日本人と中国語

前回の物語は・・・

2014年12月24日 CATEGORY - 日本人と中国語

皆さん、こんにちは。

 

前回の物語、皆さん、どんな物語かわかりましたか?

では、正解を発表します。

 

中国語のタイトルは『睡美人』・・・

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そうです!日本語では『眠れる森の美女』でした。

 

それでは早速、日本語訳をどうぞ!

 

『昔、ある国王が皇后と結婚してから長い間子供ができませんでした。このため、二人は子供がほしいと願っていました。

ある日、皇后が湖のほとりで身体を洗っていると、一匹の蛙が現れ、皇后に向かって「あなたは一人の姫を産むだろう!」と言いました。

一年もせず、皇后はやはり一人の姫を産みました。

国王は非常に喜び、全国の仙女をお祝いパーティーに招待しました。

しかし仙女は全部で13名いましたが、仙女のための銀の皿は12個しかありませんでした。このため、国王は一人の意地悪な仙女を招待しないことにしました。

パーティーの当日、仙女たちはきれいに着飾り、彼らへの祝福の祈りと共にパーティーにやってきました。

11人目の仙女が祝福の祈りを捧げた後、突然、招待されなかった意地悪な仙女が現れ、「あんたたちは私をばかにした。この恨みを姫の身に返してやろう。姫が15歳になったとき、紡績針が刺さり死ぬだろう。」と恨みたっぷりに言いました。

このとき、どの人もみな非常に驚き、恐れました。悪い仙女の呪いが実現してしまうのではないかと恐れたのです。

幸い、十二人目の仙女は祝福の祈りは捧げずにこう言いました。「安心しな。姫は死なない、だが100年の間眠り続けるだろう。」

 これを聞いてみなはホッとしましたが、国王はそれでも全国の紡績用具をすべて回収し、燃やしました。

 日は一日いちにちと過ぎていき、姫は十一人目の仙女が捧げた言葉通り、美しく優しく育ちました。

しかし、みなはもうとっくに悪い仙女の呪いを忘れ、姫はすでに15歳になっていました。

姫の15歳の誕生日当日、国王と皇后は外出しており、家にいませんでした。

一人残された姫は、城の中を行ったり来たり・・・・、歩いて、歩いて、姫はとうとう城の中の古い塔の前にやってきました。

姫は古い塔の中に入っていきました。塔のてっぺんには小さな部屋がありました。中にはお婆さんがいました。お婆さんは編み物をしていました。姫は紡績工具をみたことがなかったので、とても珍しく思い、思わず手を伸ばすと、そこに紡績針が刺さったのです。

姫は紡績針で指を刺し、傷を負いました。

突然、姫はぼうっと地面に倒れ、そのまま眠ってしまいました。15年前の悪い仙女の呪いがとうとう現実となってしまったのです。

姫が眠りについたちょうどそのとき、城の中にも同時に不思議な現象が起こりました。城中のすべてのものが眠ってしまったのです・・・・城に帰ってきたばかりの国王と皇后、城にいる兵士や馬、厨房のシェフ、召使い、庭の鳥や猫、暖炉の中の火までもが、眠ってしまいました。

みな、不思議なくらいに眠ってしまったのです。

城の周りも、しだいに荊棘でいっぱいになり、城は完全に囲まれてしまいました。

このおかしな出来事は近隣の多くの国にも伝わり、みな、城の中には一人の姫が眠っていることを知っていました。深い眠りについていても、姫は相変わらずきれいで、みなからは“眠りの美女”と呼ばれました。

多くの国の皇子は、城の中に進入し、眠っている姫を助けたいと思いましたが、荊棘に阻まれ、入ることはできませんでした。

長いながい年月が経ったある日、ある一人の王子が城の外に現れ、自分に言い聞かせるようにこう言いました。「荊棘なんて怖くない!私は必ず入って眠りの美女を救ってやる。」

王子は付き人の阻止にも耳をかさず、頑なに城の中に入ろうとしました。その日はちょうど、姫が眠って100年が経った日でした。

おかしな事が起こったのです。城の周りを囲っていた荊棘が、まるで王子を導くように、ゆっくりと消えはじめたのです。

王子は静まり返った城に入り、眠りの美女の姿を探しました。そしてついに古い塔にやってきました。王子は一番上の部屋まで登ると、ドアをあけ、「あれが美しい眠りの美女ではないか。」とつぶやきました。

王子は眠っている姫を眺め、思わず姫にキスしました。そのときです。姫は麗しい大きな目を開き、王子をじっと見つめました。

「眠りの美女が生き返った!」

姫が目を覚ましてからすぐに、国王と皇后、城中の人たちもみな次々と目を覚ましました。

小鳥も野原に戻り、暖炉の火も再び煌々と燃え始めました。兵士やシェフ、召使いたちもみな目を覚まし、仕事を始めました。

すぐに、眠りの美女は王子と結婚し、盛大な結婚式を開きました。

王子と眠りの美女はそれからというもの、幸せで楽しい日々を送りました。』