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日本人と中国語

前回の物語は・・・20

2019年8月31日 CATEGORY - 日本人と中国語

皆さん、こんにちは。

前回の中国語の物語、どんなお話しかわかりましたか?

正解は・・・・

「おおかみと七匹のこやぎ」でした。

それでは早速、日本語訳をどうぞ。

『昔、ヤギのお母さんがいて、7匹のこどもがいました。

ある日、ヤギのお母さんは森へ食べ物を探しに出かけようとしていました。

そこで、7匹のコヤギを前に呼び、一匹一匹に言い聞かせました。

「お母さんがいないとき、もしオオカミが来ても、決してドアを開けてはいけませんよ。オオカミの声はガラガラで、爪は黒いから、すぐにわかるだろうよ。」

7匹のコヤギは「心配しないで。お母さん、ぼくたち気をつけるよ。」と言いました。

間もなく、「ドン、ドン、ドン」と誰かがドアを叩きました。

「よい子のコヤギたちよ、お母さんだよ。ただいま。おいしいものをたくさん持ってきたよ。」

しかし、その声はガラガラで荒々しかったので、コヤギたちは大きな声で答えました。

「開けない、開けない、開けないよ。お母さんはそんなに声がガラガラしてないもん。」

 

そこで、オオカミは店で滑石粉を買うと、それを食べ、声が柔らかく聞こえるようにしました。

今度も、オオカミはコヤギの家のドアの前に来ました。

「よい子のコヤギよ、お母さんだよ。ただいま。おいしいものをたくさん持ってきたよ。」

しかし、ドアののぞき穴から、コヤギはオオカミの真っ黒な爪を見つけました。

「開けない、開けない、開けないよ。お母さんはそんなに爪が黒くないもん。」

そこで、オオカミは製粉所に行き、「俺の言う通りにしろ。さもないとお前を食べるぞ!」と怒りたっぷりに言いました。

店主は恐ろしくなって、オオカミの爪に小麦粉を振りかけてやりました。

 

オオカミはまたコヤギの家のドアを叩きにやってきました。「ドン、ドン、ドン」。

「よい子のコヤギよ、お母さんだよ。おいしいものをたくさん持って帰ってきたよ。」

コヤギたちは真っ白な爪を見ると、ドアの外に立っているにはお母さんだと思いました。

「お母さんお帰り。」

ドアが開くと、オオカミはサッと家に飛び込んできました。

「わ・・・・だめだ!」コヤギたちは叫びながら、慌てて家の中に隠れ始めました。

長男はテーブルの下に、次男はベッドの中に、三男はストーブの中に、四男はキッチンに、五男はタンスの中に、六男は洗面器で自分を覆い、七男は大きな置き時計の中に隠れました。

 

しかし、オオカミはすぐに彼らを見つけ出し、コヤギを一匹ずつ呑み込んでしまいました。

大きな置き時計の中に隠れていたあのコヤギだけが、食べられませんでした。

 

オオカミはおなかいっぱいになり、ゆらゆらと外に歩いていき、大きな木の下で眠りについてしまいました。しばらくして、お母さんヤギが帰ってきました。

「あら・・・やだ!何があったの?子供たち、早く答えて。」

しかし、一匹のコヤギだけが答えました。

「ぼくはここだよ、お母さん!」

「オオカミが来て、みんなを食べちゃったんだ。」お母さんヤギはすぐに外に飛び出しました。

 

するとオオカミが草の上で寝ているのを見つけました。

「おなかがまだ動いているわ。きっとこどもたちを助けられるわ。」

お母さんヤギはコヤギに「早く、はさみと針と糸を持ってきてちょうだい。」と言いました。

 

お母さんヤギがはさみでオオカミのおなかを切りさくと、コヤギたちは一匹ずつ中から飛び出してきました。

「わぁ!よかった!ぼくたち、助かった!」六匹のコヤギは一匹もケガをしていませんでした。

お母さんヤギは喜んでいるコヤギたちに「早く石を拾ってきてちょうだい。」と言いました。

 

「えっさ、えっさ、えっさ・・・・」

七匹のコヤギは力を合わせて石を運びました。

お母さんヤギはオオカミのおなかを石でいっぱいにし、あっという間に縫い上げました。

「よし、これでいいわ!」

ヤギの家族はすぐに隠れて、何が起こるかを見ていました。

 

まもなく、オオカミは目を覚ましました。

「あー、あれ!のどが渇いたな。きっと食べすぎたんだな。うん、そうだ、まずは水を飲みに行こう。」

しかし、オオカミが立ち上がろうとしたとき、

「お、まるでおなかにレンガが入っているようだ。」

オオカミは仕方なく井戸まで這って行きました、体を曲げて水を飲もうとしました。

しかし、体は重く、ついには―――「ぼっとん!」

オオカミはあっという間に井戸の中に落ちてしまいました。

 

これを見て、七匹のコヤギはみんな大喜びです。「やった!オオカミが死んだ!」

みんな飛び出して、お母さんヤギも一緒に、井戸を囲み、嬉しそうに踊りました。』