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日本人と中国語

日本人にとっての無気音・有気音

2014年10月22日 CATEGORY - 日本人と中国語

中国語初心者のための中国留学ガイド、伊藤のブログです。

 

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   婆_kai    どっち?
     
    
皆さん、こんにちは。

日本人の中国語初心者にとって、曖昧になりやすいのが無気音と有気音の区別です。

一番わかりやすい例が、「麻婆豆腐」ではないでしょうか?

おそらくほとんどの人が「マーボードウフ」と読んだと思います。(もう、日本語にもなってしまっているので当然かと思いますが。)

実はこれを中国語のピンインにすると「麻(má)婆(pó)豆(dòu)腐(fu)」となります。

婆(pó)という音は有気音です。 日本語にすると「ポー」という感じの音になります。

どうして「マーボードウフ」になってしまったかという由来は私もわかりませんが、

一般的に、日本人の発音する有気音が中国人の耳には無気音に聞こえてしまったり、反対に中国人が発音する無気音が日本人の耳には

有気音に聞こえてしまったりという現象があるようです。

「不(bú)要(yào)」が「プーヤオ」に聞こえてしまったり、「大(dà)」が「ター」に聞こえてしまうということはありませんか?

そもそも、無気音・有気音という概念は日本語にはありません。

よく無気音は日本語の濁音、有気音は日本語の清音と考えられることがありますが、

それだけの認識だと少し危険です。

なぜなら、日本語の「ボー」という音と中国語の「bo」の出し方には大きな違いがあるからです。

日本語の「ポー」と中国語の「po」も同様です。

まず、中国語の「bo」、「po」はいずれも音を出す前に、唇の裏側にしっかりと息をためておきます。

しかし、ためておく息の量と音の出し方に違いがあります。

「bo」はちょうど日本語の「ポ」を発音する直前の息のため方で、 唇の摩擦と同時に「o」を発音する感じです。
「po」はしっかりと息をため、破裂と同時に子音「p」を勢いよく発音する感じです。
 
一方、日本語の「ボー」や「ポー」は発音する前の息のため方が中国語の音のそれに比べると少ないです。
なので、音としては少し弱い音になります。
 
なので、「bo」=「ボー」、「po」=「ポー」のつもりで発音してしまうと、中国人の耳には曖昧な物足りない音に聞こえてしまうので注意が必要です。
 
無気音・有気音の練習をするときには、音を出す前の息のため方を意識するとよいですね。