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日本人と中国語

前回の物語は・・・

2015年1月28日 CATEGORY - 日本人と中国語

皆さん、こんにちは。

前回の中国語の物語のタイトルと日本語訳です。

皆さん、わかりましたか?

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『きつねとぶどう』

「 山の中にきつねの穴蔵がありました。子ぎつねはその家の中で「えーん、えーん、お腹すいたよ、お腹すいたよ」と泣いていました。

するときつねのお母さんは「ぼうや、泣かないで。お母さんがすぐに美味しいものを採ってきて食べさせてあげますよ。」

子ぎつねはようやく泣き止みました。

「お母さんが美味しいぶどうを採ってきてあげますよ。」きつねのお母さんはそう言いながら出かけていきました。

子ぎつねはいい子でお母さんの帰りを待ちました。一時間が経ちましたが、きつねのお母さんは帰ってきません。2時間が経ちましたが、きつねのお母さんはやっぱり帰ってきません。三時間が経っても、やはり何の音沙汰もありません。子ぎつねはお腹がすいてたまらなくなり、ついにまた泣き出してしまいました。「あぁ、お腹すいたよ、お腹すいたよ!」

 

きつねのお母さんは一体どうしたのでしょう。お母さんは村に葡萄を採りに行くため懸命に走りました。一つの山を越え、また一つの山を越え、三つ目の山を越え、ようやく葡萄のある村までやってきました。

「子どもがお腹がすいて泣いているの。ごめんなさい、葡萄を一房採らせてちょうだい!」きつねのお母さんはそう言うと葡萄の木に飛び乗り、大きな葡萄の房を採りました。

お母さんは葡萄をくわえると、急いで元来た道を走りました。一つの山を戻り、また一つの山を戻り、そして三つ目の山を戻りました。きつねの穴蔵が目の前に近づいてきました。お母さんは、自分がいない間、子どもが恐い鷹などに連れ去られてしまっているのではないか、と思いました。とそのとき、子ぎつねのえーんえーんという泣き声が聞こえてきました。

きつねのお母さんはほっと胸をなでおろすと、急に全身にものすごい疲労を感じました。くわえていた葡萄すらも重く感じてきました。そこで、きつねのお母さんはその葡萄の房を大きな木の下に置き、「あぁ、疲れた。」と言うとそこでしばらく休もうとしました。

そのときです。近くから「ワン、ワン」という鳴き声が聞こえてきました。猟師が犬をつれてやってきたのです。

「どうしよう」、もう葡萄どころではありません。子ぎつねは猟師に銃を向けられてしまいます。きつねのお母さんは思わず大きな声で「ぼうや、危ない!早く逃げて!」と叫びました。

子ぎつねはこの声に驚き、穴から飛び出し、懸命に山の中に逃げていきました。何が起こったのかもわかりませんでしたが、この言葉はお母さんが危険なことがあるときに叫ぶものだということは知っていました。

 

それから何年経ったでしょう。長い長い時間が経ちました。きつねのお母さんはついに帰ってきませんでした。子ぎつねは山の中をあちこちお母さんを探し回りました。そうしているうちに日に日に大きくなったのです。

 

あるとき、子ぎつねは昔お母さんと暮らしていたあの穴蔵の近くにやってきました。すると大きな木の下に一株の葡萄がなっているのを見つけました。葡萄のツルは木の上にまでのび、たくさんの美味しそうな実をつけていました。

「なんでこんなところに葡萄があるんだろう?」子ぎつねは不思議に思いました。子ぎつねは一房採り、食べました。まぁ、なんて美味しい葡萄でしょうか!

「あぁ、美味しい!あぁ、甘い!」

子ぎつねはかきこむように次から次へと沢山食べました。すると、食べながら突然、昔のお母さんの声を思い出したのです。「ぼうや、泣かないで、お母さんがすぐに美味しいものを採ってきてあげますよ。」そのとき、ここに葡萄が成っている理由がわかりました。

「そうか!きっとそうだ!」子ぎつねはそう思うと、今でも行方がわからないお母さんに感謝するため、大声でこう叫びました。「お母さん―、ありがとう!」 」

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