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中国人講師のひとりごと

百闻不如一见

2021年7月24日 CATEGORY - 中国人講師のひとりごと

皆さん、こんにちは。

今回は私が、中国語を学習し始めたときに感じた、「百闻不如一见」(百閒は一見に如かず)なお話をシェアしたいと思います。

私は北京での大学生活を始める前の3か月間、天津という場所で中国語のレッスンを受けていたのですが、ちょうど「数量詞」(ものを数える単位)の学習をしていた頃です。

「花」を数える量詞は「朵duo3」や「支zhi1」 だと習いました。

初心者の私はノートに書いたりして、必死に覚えました。

しかしです。

午前の授業が終わり、午後は授業がないので、大学の構内をぶらぶら歩いていたときのことです。

あるお母さんと女の子(3歳ぐらいだったと思います)が広場で遊んでいました。

突然、女の子が近くに植えられていた花を指差して、「妈妈,那里有一束花!」(お母さん、あそこに花がある!)と叫んだのです。

そのとき私の頭の中では、(え???)というはてなマークがたくさん浮かんだのです。

(あれ?今花を指して一shu4花って言った?なんだ?shu4(束)って?)

すると、お母さんが言うのです。

「そうね。たくさんの花が咲いてるから一束花よ」と。

そこで私は、「おぉ!」と納得がいきました。

(そうか、花は1本で数えるときとたくさんあるときとで、数え方が違うんだ!)

持っていた電子辞書で早速「束shu4」の意味を調べました。

なるほど、「束になったようなものを指すのか」と、初めてそこで知ったというわけです。

それにしても、3歳ぐらいの女の子でも、あのたくさん咲いている花を指して、ちゃんと「一束花」と表現できていたことに当時の私は驚きと尊敬の気持ちでいっぱいでした。

また、彼女から教えてもらったお蔭で、「一束花」のイメージが私の頭の中にしっかりと宿ったのでした。

おそらく、外国語を学習する皆さんは、私と同じような経験をされた方がたくさんいらっしゃると思います。

本当に、「百闻不如一见」です!

 

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