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日本人と中国語

前回の物語は・・・28

2021年6月12日 CATEGORY - 日本人と中国語

皆さん、こんにちは。

前回の中国語の物語、皆さんはどんなお話かわかりましたか?

正解は・・・・

「みにくいアヒルの子」でした。

それでは早速、日本語訳をどうぞ。

『ある母さんアヒルが池のほとりで卵をかえそうとしています。間もなく、アヒルの赤ちゃんが誕生しました。しかし、一つの大きな卵だけはまだかえりません。母さんアヒルは「この卵はたくさん温めなければかえらないのだわ」と思いました。しばらくすると、卵はついにかえりました。

アヒルの子供たちは弟がかえった様子を見て口々に言いました。「なんでそんなに醜いんだ?」「そうだ!なんで俺たちと違うんだ?」

それを見た母さんアヒルは子供たちに「あなたたちと違ったとしても、みんな母さんの可愛い赤ちゃんよ。からかっちゃだめ。わかった?」と言いつけました。しかし、アヒルの子たちは全く母さんの言うことを聞かず、この自分たちとは違う弟をもっとからかいました。さらには「みにくいアヒル」という名前までつけてしまったのです。

これだけではありません。アヒルの親戚までもがみな、このアヒルの子が醜いことを嫌がり、母さんアヒルに追い出すように言うのです。親戚がなんと言おうと、母さんアヒルはみにくいアヒルの子を可愛がりました。

みにくいアヒルの子は母さんが辛そうにしているのを見るのに耐えられなくなり、池を離れ、旅に出ることにしました。長いこと歩き続け、みにくいアヒルの子はおなかがすいてふらふらでした。そこへ、ある小屋を見つけ、とても礼儀正しくドアを叩きました。するとおばあさんが出てきました。みにくいアヒルの子はおばあさんになにか食べ物をくれるようにたのみました。おばあさんはとても可哀想に思い、ここに住まわせてくれました。

しかし、夜になると、おばあさんが飼っている猫とメス鶏がみにくいアヒルの子に向かって言いました。「お前は卵を産むことができるのか?それともネズミを捕まえることができるのか?もしどっちもできないなら、ここでただで飲み食いするな!」

アヒルの子は仕方なく、おばあさんの家を離れ、また旅を続けることにしました。

次の日、アヒルの子は湖にやってきました。見上げると、美しい白鳥が優雅に羽を広げ飛んでいます。アヒルの子は羨ましそうに「ぼくもあんなに美しかったら、どんなによかっただろう。」とつぶやきました。

寒い冬がやってきました。アヒルの子は氷の張った湖の上で、動けなくなり、ついには倒れてしまいました。

ある木こりがそれを見つけ助けてくれました。木こりの家で、アヒルの子が目を覚ますと、小さな子供がこちらへ向かってきます。アヒルの子は木こりの子供が自分をいじめるのだと思い、あちこち飛び回って逃げました。木こりの家はぐちゃぐちゃになり、それを見た木こりの奥さんは大変怒り、アヒルの子を外へ追い出してしまいました。アヒルの子は湖のほとりの洞窟で寒い冬を過ごすしかありませんでした。

あくる日、温かい春の訪れとともにアヒルの子は洞窟から出てきました。目の前に、いつか見たあの白鳥たちの姿がありました。「アヒルたちのいじめを受けるぐらいなら、自分が最も憧れる白鳥たちの元で死んだ方がましだ!」と思い、白鳥たちに近づき、醜い自分を殺してくれるようにたのみました。しかし、水面に映った自分の姿を見ると、なんと白鳥になっているではありませんか!みにくいアヒルの子は、白鳥の子供だったのでした。

みにくいアヒルの子は、幼いころ、醜いことで誰も友達になってくれなかったのに、今ではようやく友達ができたことに大変喜びました。それからというもの、アヒルの子は他の白鳥たちとともに遠くで暮らし、精一杯羽を広げ、新しい旅へと飛び立ちました。』