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皆さん、こんにちは。
前回の物語、タイトルは思い浮かびましたか?
正解は・・・・
「おむすびころりん」でした。
では、日本語訳をどうぞ。
「昔、老夫婦が暮らしていました。ある日、おじいさんはいつものように山に薪をとりに出かけていきます。腰にはお婆さんが作った大きくておいしいおにぎりを持っていました。
おじいさんは一生懸命働き、おなかがすいてきました。
「よし、少し休憩しよう。」と地面に座り、包みを開きおにぎりを食べようとしたときです。おにぎりが地面に落ちてしまいました。おにぎりはころころ転がっていき、ついには穴の中に落ちてしまいました。
「あぁ、うっかりしちゃったな。おにぎりがもったいない。」
おじいさんが穴の前でため息をついていると、穴の中から可愛い歌声が聞こえてきました。
♪おにぎり、おにぎり、うれしいな!おにぎり、おにぎり、落ちてきた!
歌声を聞いて、おじいさんも嬉しくなってきました。
そこで、残りの2つのおにぎりも穴の中に落としてみました。
やはり、あの可愛い歌声が始まりました。
♪おにぎり、おにぎり、うれしいな!おにぎり、おにぎり、落ちてきた!
おじいさんはまた嬉しくなりました。そしてまたあの可愛い歌声を聞きたくなりました。
しかし、もうおにぎりは一つもありません。
おじいさんは穴の中に向かって叫びました。「おにぎりはもうないようー」
そのとき、突然おじいさんの体がすとんと穴の中に落ちてしまったのです。
「わぁーーー」
おじいさんが気がつくと、そこには小さなねずみがおもちを作っていました。
おもちを作りながら、ねずみたちは歌います。
♪おにぎり、おにぎり、うれしいな!おもち、おもち、おいいしいよ!
年をとったねずみがおじいさんの前に来て言いました。
「おにぎりをありがとうございました。どうぞゆっくり休んでいってください。」
そう言うと、ねずみは宴会の開かれる部屋におじいさんを連れていきました。
すぐにおいしい料理とお酒が運ばれてきました。
おじいさんは食べながら、ねずみたちの踊りを見ました。とても愉快な気持ちになりました。
料理を食べ終わるとおじいさんは、
「こんなに楽しい時間をありがとう。そろそろ帰ります。」とねずみに言いました。
ねずみはすぐに
「おじいさん、これは私たちからのおみやげです。」
と言って小さな箱をおじいさんに渡しました。
「ありがとう、ありがとうよ」
と言っているうちに、おじいさんの体は穴の前に戻っていました。
おじいさんはその箱を持って、家に帰りました。
家に着くとすぐにお婆さんにそのことを話しました。
「楽しそうですね~。」
そして、二人はねずみからもらった小さな箱を開けました。
開けてみて、二人はびっくりしました。中にはなんと、金貨が入っていたのです。
これを聞いて、となりに住んでいたよくばりおじいさんは、自分も金貨が欲しくなりました。
次の日、よくばりおじいさんは小さなおにぎりを一つだけ持ってあの穴の前までやってくると、わざとおにぎりを穴の中に落としたのです。
しばらくすると、ねずみの歌声が聞こえてきました。しかし、待ちきれないよくばりおじいさんは自ら穴の中に跳びこんでいきました。
ねずみの家までやってくると、彼らはもちを作っているところでした。
一匹のねずみが
「どうぞ座って私たちの作った料理を食べてください。」と言いました。
よくばりおじいさんはすぐに、
「早く運んでこい、早く、はやく!」と言いました。
よくばりおじいさんは運ばれてきた料理を食べながら、ねずみたちの踊りはいっさい見ず、おじいさんが話していた箱を探していました。
よくばりおじいさんはドアの近くに置いてある箱を見つけ、心の中で
「あの箱の中にたくさんの金貨が入っているに違いない。よし!」と思いました。
よくばりおじいさんは早くあの小さな箱がほしかったので、大きな声で「にゃおー!!」と叫んだのです。その声を聞いてねずみたちは驚き、あちこち走り回りました。部屋の中はぐちゃぐちゃです。
灯りも消え、よくばりおじいさんは何も見えなくなってしまいました。急いであの箱を探しましたがどうしても見つかりません。ついによくばりおじいさんは穴の外に蹴飛ばされてしまいました。顔にはたくさんの傷ができ、服もぼろぼろです。
あのやさしい老夫婦はどうなったのでしょう?
二人はあの金貨を貧しい村人に分けてあげました。二人は村人に感謝され、それからも幸せいっぱい暮らしました。」