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皆さん、こんにちは。
前回の物語、タイトルは思い浮かびましたか?
正解は・・・・・・・
「王様の耳はロバの耳」でした。
では、日本語訳をどうぞ。
「昔、遥か遠い国に、一人のロバの耳を持った王様が住んでいました。王様は毎日頭に冠を被っていたので、彼以外、ロバの耳のことは誰も知りませんでした。
ある日、王様は王宮に床屋を呼びました。髪の毛が長くなったので、床屋に刈ってもらわなくてはならなくなったのです。王様は床屋にこの恐ろしい秘密を言いふらされるのを恐れて、髪の毛を刈り終わると、床屋に「何か変わったものを見なかったか?」とたずねました。床屋は本当のことを言えば王様が怒るのではないか、と思い、ロバの耳は見なかったふりをして言いました。「いいえ、何も見ませんでした。」王様はそれを聞いてほっとし、彼に「よし。君は正常な人間だ。今日見たものを誰かに教えたりしては絶対にだめだぞ。」と言いました。床屋はすぐに「はい、私は何も人に教えたりしません。」と答えました。
床屋は王宮を離れると、気持ちが落ち着かなくなりました。王様がロバの耳を持っているなんて、しかもこの秘密を言いふらすことができないなんて。彼は誰かにこのことを教えたくなりました。しかし、もし誰かに話せば、彼の命はなくなるに違いありません。
そこで、彼は山の中に走っていき、ある木のそばに穴を掘り、その穴に向かってあの秘密を叫びました。
「王様の耳はロバの耳!王様の耳はロバの耳!」叫び終わると、また土を穴に戻しました。
このとき、小さな種が同時にその穴に落ちたなんて、誰が想像したでしょう。
床屋は気持ちがすっかり楽になり、嬉しそうに帰っていきました。
何年か過ぎ、山には大きな木が生えました。木にはたくさんの木の実がなり、鳥が来ては食べていきました。鳥は次から次へと来ては木の実を食べ、食べ終わると次々に飛んでいきました。
このとき、とても不思議なことが起こったのです。空を飛んでいた鳥が次々に「王様の耳はロバの耳!王様の耳はロバの耳!」と鳴きだしたのです。
この恐ろしい秘密はこのように歌となりいくつもの山や川を飛び越え、全国に広まりました。
さて、王様はと言うと、もう二度と王宮から出てこられなくなりました。」