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皆さん、こんにちは。
前回の物語、皆さんはどんなお話か想像できましたか?
正解は・・・
『ヘンゼルとグレーテル』でした。
それでは早速、日本語訳をどうぞ。
「ある森のそばに、貧しい木こりと、その妻と二人の子供が暮らしていました。木こりの息子はヘンゼルといい、娘はグレーテルといいました。彼らは元々食べ物に困っていましたが、この年は飢きんがおこり、木こりの一家は更に食べ物がなくなり、毎日食べるパンですら足りない状況でした。
ある日の晩、彼らの継母は木こりに、「明日、あなたの子供たちを森の中に連れて行って、戻ってこられないようにしとくれ。」と言いました。木こりは迷いましたが、妻に押し切られて承諾してしまいました。
子供たちはその会話を聞いて、とても悲しくなりました。グレーテルは耐え切れず、泣き出しました。ヘンゼルはグレーテルを慰めながら、「心配しないで。何か方法を見つけるよ。」と言うと、外に出ていき、白い石を拾いました。この白い石は月の光を受けて光る石だったのです。ヘンゼルをその石をポケットいっぱいに拾いました。
次の日の朝、彼らは森の中へと連れていかれました。ヘンゼルは歩きながら、あの白い石を一つずつ落としました。森の真ん中まで来ると、両親は彼らに、すぐに戻るからここで待つようにと伝えました。夜になっても、お父さんとお母さんは帰ってきませんでした。
そこで、ヘンゼルはグレーテルを連れて歩きました。道に光る白い石が彼らを導き、二人は無事に家に帰ることができました。お父さんは二人を見るととても喜びました。しかし、お母さんは大変不機嫌です。
彼らはやはりとても貧しく、今日食べるパンすら足りないぐらいでした。
妻は木こりの夫に、「明日また二人を森の中に連れていって、二度と戻ってこられないようにするんだよ!」と言いました。
ヘンゼルはその会話を聞き、また白い石を拾いに行こうとしましたが、ドアの鍵が閉められていて、出かけることができませんでした。
次の日の朝、お父さんは再び子供たちを連れて森にやってきました。継母は彼らに一切れのパンをくれました。ヘンゼルはそのパンをちぎって、歩きながら捨てていきました。
深い森に着くと、お父さんは彼らに夜になればお母さんが迎えにくるからと伝えました。
昼が過ぎ、夜になりました。お母さんはついに現れませんでした。月が昇るのを待ち、ヘンゼルはまた妹を連れて帰り道を歩きました。しかし、捨てたはずのパンがどうしても見つからないのです。なんと、数千羽の鳥がそのパンをつついて食べてしまったのでした。
二人は歩き続け、おなかがすくと、森の中のいちごを食べて飢えをしのいでいました。
三日目の昼、二人は突然森の中に小さな家を見つけました。屋根はケーキでできていて、壁はパン、窓は砂糖でできています。二人はそのおかしでできた家を食べ始めました。
そのとき、中から一人のおばあさんが出てきました。二人は驚き、謝ろうとすると、そのおばあさんは彼らを中に入れて、お菓子を食べさせてくれ、彼女のベッドで寝かせてくれたのです。
実はこのおばあさんは、子供をおびき寄せては食べてしまう悪い魔女だったのです。
次の日の朝、二人がまだ寝ていると、その魔女はヘンゼルを檻に入れ、グレーテルを起こすと、「お前の兄さんにご飯を作るんだ。あいつが太ったら、私が食べてやろう。」と言いました。グレーテルはとても悲しくなりましたが、彼女の言うことを聞いて、ヘンゼルにご飯を作るほかありませんでした。
ヘンゼルは毎日ごちそうを食べさせられました。目の悪いこの魔女は、毎日ヘンゼルの指を触って、ヘンゼルが太っているかどうかを確かめました。そこでヘンゼルは、毎日食べ残した骨を魔女に触らせていました。魔女は、ヘンゼルがいくら食べても太らないと不思議がりました。何週間か過ぎ、ヘンゼルはそれでも痩せたままなので、魔女はついに待ちきれなくなりました。魔女はグレーテルにヘンゼルを食べるための大きな鍋を準備し、明日煮るようにと命じました。
魔女はというと、パンを焼くための釜戸を準備していました。実は、魔女はグレーテルも食べてしまおうと考えていたので、グレーテルに釜戸の中のパンの焼き具合を見るように言いました。グレーテルは、魔女が自分を釜戸に押し込んで殺すのだということに気づきました。そこでグレーテルは「おばあさん、釜戸の使い方がわからないので教えてもらえるかしら?」と言いました。魔女は、「この役立たずの娘が!」というと、自分で釜戸の中に入っていき、彼女に見せようとしたときです。グレーテルはおもいっきり後ろから魔女を押しこみ、釜戸の扉の鍵を閉めました。魔女は釜戸の中で焼け死んでしまいました。
グレーテルはヘンゼルを助けると、二人は喜んで抱き合いました。魔女の部屋には、沢山の宝がありました。二人は急いでその宝石をポケットいっぱいに詰めると、無事に家に帰りました。
家に着くと、二人のお父さんが涙を流して喜びました。あの意地悪な継母はというと、病気で亡くなっていました。
それからというもの、彼らはお金持ちになり、三人仲良く幸せに暮らしたということです。」