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日本人と中国語

前回の物語は・・・26

2020年8月22日 CATEGORY - 日本人と中国語

皆さん、こんにちは。

皆さん、前回の中国語の物語、どんなお話かわかりましたか?

正解は・・・

「アラジンと魔法のランプ」でした。

ディズニーでもおなじみのこのお話ですが、元々は中国のお話だそうです。

それでは早速、日本語訳をどうぞ。

『アラジンは他の子供たちと街角で遊んでいた。それを近くで何日間も見ている不思議な人物がいた。彼は魔法使いだった。彼がここに来たのは彼が求めている宝を得るために手助けをしてくれる人物を探すためだった―それがアラジンなのだ。魔法使いはアラジンのそばにやってくると、「坊主、お前の父親は仕立屋のモスタファか?」と尋ねた。

「そうです。」アラジンはおかしな見知らぬ人を眺めながら言った。「でも、もうこの世を去ってから何年も経ちます。」

「かわいそうな弟よ。」

魔法使いはその言葉を聞くと、体を崩して泣き始めた。彼はアラジンに「私はお前の父親の兄だ。私が故郷を離れたときには、まだあいつは結婚していなかったが・・・・」と伝えた。アラジンは彼があまりにも切ない声でそう言うので、彼を信じ、彼を家に連れて帰った。

魔法使いは家に入ると、アラジンの父親が生前座っていた椅子に腰かけ、泣き叫んだ。彼のこの仕草を見て、母と子は感動し、彼がアラジンの叔父だと信じた。魔法使いは帰る前、たくさんの金貨を残し、次の日アラジンに大仕事に連れていく、と言い残した。

次の日の朝早く、魔法使いはアラジンを連れて林の中の空き地にやってきた。彼はそこに立ち、口の中で何かをつぶやくと、まもなく周囲は大きな音に包まれ、大地が突然割れだした。地面には長方形の大理石のプレートが現れた。

魔法使いはアラジンに「上の銅の輪を握って、自分の名前を唱えそれを開けろ。地下の道を下り、12段の階段をぬけろ。宝石の庭園を通るが、決してそれらに後ろ髪を引かれてはいけない。そのまま進むと大広間に着く。その天井の真ん中に古びたランプが掛けてある。そばにあるはしごを上り、ランプを取り、持って帰ってきて私に渡してくれればいい。

帰ってくるとき、庭園でお前の好きな宝を持って行ってよい。それがあれば、お前はすぐに人に敬われる大金持ちになれる。」

アラジンは地下の道に押し込められ、どうすればよいかわからず、叔父の言う通りにするしかなくなった。帰ってくるとき、花園で宝を手にし、火を燃やして出口に向かった。アラジンは出口に来たが、一番上の階段が地面から離れており、跨いでも跨げない。叔父に手を貸してくれるように頼むと、魔法使いはアラジンに先にランプをよこすようにと言った。しかしランプがポケットの下まで下がっていて、なかなか取り出せない。アラジンは地面に上がってからランプを渡すと言った。

魔法使いはランプが取り出せないのを見ると、アラジンがランプの秘密に気づいたのだと思い、とっさに気持ちを変え、呪いの言葉を唱えると、地面を閉じてしまった。アラジンはようやく、この男が自分を利用し、このランプを手に入れようとしていたことに気づいた。アラジンはポケットをほどき、ランプを取り出すと、まじまじと眺めた。「何も特別なことはないじゃないか。汚いぐらいで。」と言うと、手でランプをこすった。そのとき、奇跡が起こった。一人の巨大な神がアラジンの前に立ち、恭しくこう言った。「ご主人様、私はランプの神です。何か御用ですか?」

「ぼくは・・・・・ぼくは地上に帰りたい。」

アラジンは驚いて大きな口を開け、しどろもどろに言った。アラジンの言葉が言い終わると、地面はドカーンと割れた。彼はすぐに地面に戻り、ランプの神もすぐに消えてしまった。アラジンは無事に家に帰った。

 ある日、アラジンが街で商売をしていると、巡回をしているお姫様を見かけた。このお姫様はとても美しく、アラジンは一目で気に入ってしまった。そして、自分がすでに深く彼女を愛してしまっていることに気がついた。それからというもの、居てもたってもいられなくなり、ついにある日、アラジンは地下道から持って帰ってきた宝石を探し出して、勇気を振り絞って、国王に結婚を申し出た。国王はアラジンから贈られた宝石に魅了された。彼は数えきれないほどの宝石を持っていたが、このような華麗で美しい宝は見たことがなかったのだ。彼はもう少しでアラジンからの頼みをすぐに許してしまいそうになった。しかし、よくよく考えてみると、アラジンは貧しく、おそらくこの宝物しか持っていない。今後どうやって、娘を養っていけるというのか・・・。

そこで、国王はとても過酷な条件を言いつけた。

「私はこのような宝石のお皿を40枚欲しい。皿は純金でできたものだ。40人の白い肌の女召使に運んでこさせ、40人の黒い肌の護衛にその後ろをつかせろ。もしそれができるのであれば、娘をお前にやろう。」

アラジンは喜んで家に帰り、ランプを取り出して擦った。ランプの神はやはり出てきた。アラジンは国王の要求を彼に言って聞かせ、間もなく、ランプの神はすべてのことをやってのけた。

次の日、アラジンは活き活きとした成婚隊を引き連れ、お姫様を嫁にした。町の庶民全体がその賑わいを見に来て、アラジンが姫を嫁にできたことを心から喜んだ。しかし、魔法使いはもう一度アラジンをにらむと、仕返しして、ランプを取り返そうとたくらんだ。

この日、魔法使いはアラジンが狩りに出かけている間に、雑貨屋に扮し、新しいランプをいくつかぶら下げながらお姫様の家の窓の前でこう叫んだ。

「早く見においで。古いランプを新しいランプと交換するよ。」

お姫様はそれを聞くと、とてもお得だと思い、すぐに召使に古いランプを新しいランプと換えてくるように頼んだ。

アラジンが狩りから帰ると、愛する妻がどこへ行ったのかわからず、ランプも消えていることに気が付いた。アラジンはすぐに事のすべてを理解し、あちこち妻とランプの行方を聞いて歩いた。

ある日、彼は村の男に遠い海辺に宮殿があり、そこに住んでいる魔法使いは願い事をすれば必ず応えてくれる魔法のランプを持っているということを聞いた。アラジンはそれを聞くとすぐに馬にまたがり走った。何日も走り、やっとその宮殿の前にたどり着いた。アラジンは窓から部屋の中で寂しそうにしているお姫様を見つけ、窓をたたいた。

ドンドンドン。お姫様がその音のする方を向くと、なんと、窓の外に立っているのは、彼女が昼も夜も思い続けたアラジンではないか。お姫様は夢中になって喜び、二人はお互いの手をしっかりと握り、涙を流した。アラジンは魔法のランプの秘密をお姫様に伝え、ランプを取り返さなければ、逃げるチャンスがないことも伝えた。続けてアラジンはお姫様にどうやって魔法使いを騙すかを教えた。

夜になり、魔法使いが帰ってくると、お姫様が彼のために用意した麻酔薬の入ったお酒を飲みほして、そのまま倒れた。窓の外に隠れていたアラジンは魔法使いがうまく騙されたのを見ると、家の中に跳んで入った。彼は短剣を取り出すと、魔法使いの命を絶った。そして魔法使いの懐から魔法のランプを探し出すと、自分のポケットに入れ、お姫様と共に家に帰った。アラジンとお姫様は家に帰ると、再び楽しく幸せな生活を共にした。数年後、アラジンは国王になり、やさしく正直で、人々はみな彼を慕った。

アラジンとお姫様はそれからというもの、魔法のランプを軽易に取り換えず、大切にした。なぜなら彼らは、そのランプが彼らに幸せと楽しみを運んできたことを知っていたからだ。』

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