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皆さん、こんにちは。
前回の中国語のお話、皆さんはどんな物語かわかりましたか?
正解は・・・
「ピノキオ」でした。ちなみに中国語タイトルは「小木偶奇遇记」と言います。
それでは早速、日本語訳をどうぞ。
『ある小さな村に、おもちゃ作りのピペットおじいさんが住んでいました。彼には子供がおらず、とても寂しく暮らしていました。
そこで、ある日、ピペットおじいさんは木で男の子のかわいい人形を作りました。
できあがると、おじいさんは彼をとてもかわいがり、ついにはため息をつきながら、
「あぁ、お前が本当の男の子だったら、どんなにいいことか。」とつぶやきました。
夜中にそれは起こりました。ほら、美しい天使が突如現れたのです。
女神はよく寝ているおじいさんの耳元で、
「おじいさん、あなたはたくさんの美しくてかわいいおもちゃを作り、子供たちにたくさんの笑顔を与えました。そこで、あなたの望みをかなえてさしあげましょう。」とささやきました。
女神のスティックを軽くふると、木の人形は立ち上がりました。
木の人形はテーブルの上で歩く練習をし、歩きに歩いてついには転んでしまい、おじいさんを起こしてしまいました。
おじいさんは両目をこすりながら、信じられないといった様子でしたが、ついには嬉しくて木の人形を抱きかかえると、歌って踊りました。
次の日、木の人形は学校に行きました。彼は本を持って学校に向かいました。
途中、突然ラッパや太鼓を叩く音が聞こえました。とてもにぎやかです。
「お!劇をやっている!見に行きたいなぁ。けど、学校が・・・あ、でも、一日ぐらい遅れて行っても大丈夫だろう。」こんな感じで自分に言い聞かせると、木の人形は急いで劇団の中に入っていきました。
劇団の団長は木の人形を楽しんだので、彼に金貨を5枚くれました。木の人形がとても嬉しくなり、金貨を持って家に帰ろうとしましたが、いじわるなきつねと猫に出くわしてしまったのです、
「木の人形くんや!君の金をもっと増やしたくないかい?ぼくたちは面白い草原を知ってるんだ。君の金貨を一枚植えると、金貨のいっぱいついた木が生えるんだ!」
「ほんと?早く連れてってよ!」
ついに、木の人形は騙されてしまいました。彼らが金貨を出せと迫ると、木の人形は金貨を口の中に隠してしまいました。すると、すぐにきつねと猫に木に吊るされてしまったのです。
木の人形が落ちかけているとき、女神がやってきて、彼を助けました。
「一体、どうしたことです?」女神が聞きました。
本当のことを言うのは恥ずかしいので、木の人形は考えた結果、嘘をつきはじめました。
「あれ?なんかおかしい。なんで話せば話すほど、鼻が長くなっていくんだ?」
木の人形が話を続けると、鼻はさらに長くなります。ついには泣き出してしまいました。
「助けてよ!もう二度と嘘をつかないから。」と彼は女神に頼みました。
女神はやっと彼の鼻を元にもどしました。
これからは、木の人形はいい子になると決めました。
しかし、仲間たちが彼をあそびの国へ行こうと誘ってきます。木の人形はとまどいましたが、心が動いてしまいました。
あそびの国ではみんな子供ばかり、毎日学校へも行かなくていいし、仕事もする必要がありません。あそんでいるだけでいいなんて、なんて楽しいのでしょう。
木の人形はお父さんや女神のことなんてすっかり忘れていました。
しかしある日、不幸なことが起こったのです。
木の人形は自分がロバになっていることに気づいたのです。
実はこのあそびの国は悪者によってつくられ、怠け者の子供を誘っては、彼らをロバに変えて売りに出していたのです。
悪者が木の人形と他のロバと一緒に船に乗り、甲板まで行くと、木の人形は突然「ぼとん!」と海の中に落ちてしまいました。
海の中に落ちた木の人形は、次第に人の形に戻っていきました。木の人形は喜び、急いで岸辺に向かって泳ぎました。
突然、ハラ!と音がしたかと思うと、前に一匹の大きなくじらが現れ、口を開くと、木の人形を呑み込んでしまいました。
くじらのおなかの中は真っ暗でした。
ふと前を見ると、なぜか明るい光がありました。木の人形が近づいてみると、なんとそれはお父さんだったのです。
父と息子は互いに抱き合って泣きました。
実は、ピペットおじいさんは木の人形を探すため、船で海に行き、くじらに呑まれてしまったのでした。
「お父さん、逃げ出す方法がある。くじらは風邪を引いていてよくくしゃみをするから、そのときを狙って外に逃げ出すんだ。」
木の人形は時間を見計らって、お父さんを連れて逃げ出しました。
ピペットおじいさんと木の人形は冷たい波の中を前に向かって泳ぎ、ついにはピペットおじいさんは疲れ切ってしまい、木の人形はおじいさんを支えながら一生懸命に岸辺に向かって泳ぎました。
岸に着くと、木の人形は力尽きて倒れました。
彼が眠りから覚めると、「見て!お父さん、ぼくは本当の子供になったよ!」
そうなのです。これこそが女神が彼にくれた最も大きなご褒美だったのでした。』